2日目
3時に起床しクルルと食パンを食して、白々と空が明るみ始めた5時頃に出発。 タープは本当に撤収が楽だ。 全てパッキングしたあとクルクル丸めてザックのメッシュポケットに放り込むだけで良い。 木々の間から朝日がもれている。 何とかガスが出る前に稜線に出たいと思っていたが、20分程歩いて稜線に出たころにはガスに覆われてしまい朝焼けと雲海を同時に楽しむ事は出来なかった。 あと30分早く出発していればと悔やまれるが、それでも中々厚みのある良い雲海だった。 この日は薬師岳(2780m)~観音岳(2840.4m)~地蔵岳(2764m)の鳳凰三山を辿る稜線を歩く事になる。 薬師岳のあたりに岩がゴロゴロしているけど技術的に難しい所はなくすんなり歩けた。 厚い雲の間から太陽が時折除くが雨はまだ落ちて来そうにはない。 雨覚悟で入山していたのでこの程度の天気なら上出来と言えるだろう。 夏の森林限界上の稜線は曇り時々晴れの天候でもかなり紫外線が強い。 腕は仕方ないにしても首が焼けると苦痛で動きに支障が出るので、首に手ぬぐいを巻きCAP2の半袖で歩く が少し日が陰り強い風が吹くと急速に体が冷える。 そこでヤッケを着るがまた日が出て脱ぐの繰り返し。 夏の稜線歩きはこのへんのレイヤリングが難しい。 地蔵岳のオベリスク。 賽の河原。 雲海をバックに。 コースタイムより1時間以上早いペースで歩き、このまま行くと幕営予定地の早川尾根小屋に12時前に着いてしまうので広河原峠で大休止する事にした。 ほとんどの人が鳳凰三山を縦走した後はこの広河原峠か手前の白鳳峠からバスが来る広河原に下りてしまうようだ。 この時もこの後下りるという中年の男性1人、女性2人というグループに会った。 男性から「君みたいに山をやる若い人が減ってるから嬉しいよ、山やめないでよ」と味噌をつけたキュウリを頂いた。 山に生の野菜を担いで行く事はしないのでとても美味しく感じた。 翌日天気が悪いとの事なのでここで下りてしまっても良かったのだけど、そうなるとどうしても地図上に美しいラインが引けないので進む事にする。 またシラビソが原生する樹林帯を歩くんだけど、この森を歩けただけで続行して良かったと思える素晴らしい道だった。 1時間ほどこの森を堪能したところで早川尾根小屋に着く。 まだ日が高いのでタープを張りビールを飲み、とにかくダラダラと過ごした。 小屋の人いわく夕方から確実に降るとの事なので低めに張ってみた。 ちなみ奥に見えるのはどこかの高校の山岳部らしく、米を炊き野菜を調理していた。 何時に起きるつもりなのか、食後まだ明るいうちから寝ていたようだ。 夕方から降ってきたが結局1時間ほどまとめて降って、また晴れ間が覗いてきた。 今回はずっとこんな感じの変な天気だった。 α米、スープを食して8時頃就寝。 前夜と気温は変わらないはずだけど、風が下を抜けるような張り方をしたので少し冷えた。 キルトの脇をたくしこむようにしたら、結構快適に寝る事ができた。 夜半霧がでてきてタープがたわんだので内側から屋根を押し上げるように、足元部分にばらしたストック一節分を立てた。 これで朝まで気持良く眠れたが、翌日には大変な稜線歩きが待っていたのだった。 続く。
by yasler
| 2009-08-02 14:57
| 歩記
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