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(敗退の)飯豊連峰縦走

悪天のため縦走ならず、飯豊本山にも登らず撤退。

残されたのは水を吸ったタープと、100箇所以上のダニ食いの痕のみ。
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by yasler | 2009-08-30 23:20 | 歩記

NO BIKE NO LIFE

そもそも山に向かうきっかけとなったのは自転車だった。
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タバコをやめたのを機にロードバイクを買ったのが3年くらい前で、羽根が生えたような感動を覚えてもっと遠くへ行きたいと思っていた。
もう病的なまでに没頭していった。
そんな時自転車雑誌を眺めていたら、キャンプツーリングなるものがあると紹介されていた。
最近よくアウトドア雑誌で名前を見るライターの森山伸也さんの記事だった。
衣食住を全て積み込んで人力で移動するという行為が、とても新鮮に見えたのを覚えている。

続きはこちら
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by yasler | 2009-08-24 14:09 | 輪記

南アルプス 鳳凰三山縦走その3

3日目
山岳部高校生の話し声で3時前に目が覚める。
しかし彼らはいったい何時間寝たのだろう。
闇の中をヘッドランプで照らしてみると小雨とガスで真白になっている。
暗いうちから出ようと思っていたけど、このガスでは危険なので明るくなるまで待つこととした。
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クルルに食パン、インスタントコーヒーと前日と似たような食事を腹に納める。
もう少しマシなものを食べたいが「食材が豪華になる→クッカーがでかくなる→ストーブが大仰になる→ザックがでかくなる」の連鎖に陥るためいつもこんな感の食事となる。

サクッと撤収して空が明るみ始めた4時半に出発。
まだしとしとと雨が降っているため雨具上下(モンベルピークシェル)にゴアソックスを装備した。
いつもは蒸れなくて着脱が楽なレインスカートを愛用しているのだけど、今回は未知の稜線歩きなのでレインパンツを持った。
ゲーターも持っていたけど着けなかった。
タープが水を吸っているようだけど、幕体が小さいのでさほど気にならない。
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この日のルートは下山道というよりがっつりな稜線歩きとなる。
アップダウンがかなり激しいと聞いていたので覚悟していたけど、なるほどこれはつらい。
樹林帯を抜けるとひたすらハイマツの藪こぎと岩場歩きを強いられる。
ハイマツを抜けて岩場の稜線に出ると、全くの吹きさらしとなり急速に体温を奪われる。
晴れていれば180度のパノラマを拝めるであろうピークを、いくつも過ぎるがガスで全く展望なし。
ピークからまた次の尾根へ向う道が大きな岩が転がっていて不明瞭でわかりずらい。
来た道はガスで全く見えないため「これは迷ったら戻れないぞ・・・」と思い何度もコンパスで方角を確認しながら進んだ。

気持ち良いと思える瞬間がまるでなく、はっきり言ってこのルートを選んだ事を後悔していた。
歩きが辛くて展望ゼロとあっては苦行でしかない。

1枚、たった1枚でいいから良い光景をカメラに収めたい。
そうすればこのルートを選んだのは間違いではなかったと思える気がする。
そんな事を考えながら歩き続けてこの尾根の最高峰である、アサヨ峰(2799m)にたどり着いた時にほんの一瞬ガスが晴れた。
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まあこれで良しとしようか。

またガスの中を歩き続けて樹林帯を巡り12時ジャストにバス停のある北沢峠へと下りてきた。
ここからバスに乗り、広河原峠で乗り換えて甲府駅へと帰る事になる。
このひ同じルートを歩いていた人はみかけなかったけど、北岳方面からの帰りなのだろうかどっと人が増えた。
広河原峠で乗り換えた時に早川小屋で隣にゴアライトを張っていたおじさんに再開した。
この人はショートカットしてここまで下りて来ていた。
「稜線はどうだった?」と聞かれて「えーいやまあ・・・良かったですよ?」と答えておいた。

芦安の温泉施設には行かず甲府駅から歩いた所にある、温泉がでる銭湯で湯に浸かり帰路についた。
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これはカメラに残ったフィルムの最後の1枚。
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by yasler | 2009-08-04 23:29 | 歩記

南アルプス 鳳凰三山縦走その2

2日目
3時に起床しクルルと食パンを食して、白々と空が明るみ始めた5時頃に出発。
タープは本当に撤収が楽だ。
全てパッキングしたあとクルクル丸めてザックのメッシュポケットに放り込むだけで良い。
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木々の間から朝日がもれている。
何とかガスが出る前に稜線に出たいと思っていたが、20分程歩いて稜線に出たころにはガスに覆われてしまい朝焼けと雲海を同時に楽しむ事は出来なかった。
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あと30分早く出発していればと悔やまれるが、それでも中々厚みのある良い雲海だった。
この日は薬師岳(2780m)~観音岳(2840.4m)~地蔵岳(2764m)の鳳凰三山を辿る稜線を歩く事になる。
薬師岳のあたりに岩がゴロゴロしているけど技術的に難しい所はなくすんなり歩けた。
厚い雲の間から太陽が時折除くが雨はまだ落ちて来そうにはない。
雨覚悟で入山していたのでこの程度の天気なら上出来と言えるだろう。
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夏の森林限界上の稜線は曇り時々晴れの天候でもかなり紫外線が強い。
腕は仕方ないにしても首が焼けると苦痛で動きに支障が出るので、首に手ぬぐいを巻きCAP2の半袖で歩く
が少し日が陰り強い風が吹くと急速に体が冷える。
そこでヤッケを着るがまた日が出て脱ぐの繰り返し。
夏の稜線歩きはこのへんのレイヤリングが難しい。
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地蔵岳のオベリスク。
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賽の河原。
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雲海をバックに。
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コースタイムより1時間以上早いペースで歩き、このまま行くと幕営予定地の早川尾根小屋に12時前に着いてしまうので広河原峠で大休止する事にした。
ほとんどの人が鳳凰三山を縦走した後はこの広河原峠か手前の白鳳峠からバスが来る広河原に下りてしまうようだ。
この時もこの後下りるという中年の男性1人、女性2人というグループに会った。
男性から「君みたいに山をやる若い人が減ってるから嬉しいよ、山やめないでよ」と味噌をつけたキュウリを頂いた。
山に生の野菜を担いで行く事はしないのでとても美味しく感じた。

翌日天気が悪いとの事なのでここで下りてしまっても良かったのだけど、そうなるとどうしても地図上に美しいラインが引けないので進む事にする。
またシラビソが原生する樹林帯を歩くんだけど、この森を歩けただけで続行して良かったと思える素晴らしい道だった。
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1時間ほどこの森を堪能したところで早川尾根小屋に着く。
まだ日が高いのでタープを張りビールを飲み、とにかくダラダラと過ごした。
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小屋の人いわく夕方から確実に降るとの事なので低めに張ってみた。
ちなみ奥に見えるのはどこかの高校の山岳部らしく、米を炊き野菜を調理していた。
何時に起きるつもりなのか、食後まだ明るいうちから寝ていたようだ。
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夕方から降ってきたが結局1時間ほどまとめて降って、また晴れ間が覗いてきた。
今回はずっとこんな感じの変な天気だった。

α米、スープを食して8時頃就寝。
前夜と気温は変わらないはずだけど、風が下を抜けるような張り方をしたので少し冷えた。
キルトの脇をたくしこむようにしたら、結構快適に寝る事ができた。

夜半霧がでてきてタープがたわんだので内側から屋根を押し上げるように、足元部分にばらしたストック一節分を立てた。
これで朝まで気持良く眠れたが、翌日には大変な稜線歩きが待っていたのだった。

続く。
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by yasler | 2009-08-02 14:57 | 歩記