丹波天平来訪その2

こんな事して遊んでいたら日が陰ってきてしまった。
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この時間だと普通はサオウラ峠の分岐を三条の湯方面に向かうのだけれど、今回は飛竜方面へと向かう。




分岐の先でこの日初めて登山者に会った。
脇の斜面から上がってきたのでびっくりしたが、道を間違えたらしいので丹波方面への下山路を教える。
確かにこの山域は森が深い分、道をロストしやすいので注意が必要。
熊倉山付近ですれ違った人には「どこまでですか?」と聞かれる。
この先に宿はないので不審がるのは当然で「テントも食糧もあるのでそのへんで」と答えた。

もういい加減なとこで寝床を決めなければならないのだけど、岩がやたら多くフラットな所がない。
やっぱり天平で泊まれば良かったかなと思ったところで、ぽっかりと一張り分のスペースを見つけたのでここをお借りする事に。
後日写真を確認したらULGさんが宿泊された場所と同じ所だった。
というかこの辺ではここしかなかった。
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HUT2では幅が余ってしまい、ひどい姿だけど何とか寝れそうな感じ。
寝袋がモンベル2番、パタのマイクロパフフーデッド、モンベルダウンパンツ、リッジレスト+Zライトでまったく冷えは感じず。
結果的に雨も降らなかったし気温も0度位までしか下がらなかったので、ビビイだったらさぞかし気持ち良い場所だろうなと思った。
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こんな星空を眺めながら寝られるのだから。
ちょうどピークの直前の岩陰なのだけど、反対側の斜面に風が当たっているのか一晩中もの凄い音がしていた。
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今回もこの固形燃料のシステムはストレスを感じなかった。
しかしやはりカップの取っ手が当たるので低い風防が欲しいところかな。
今回シェルター内で炊事したし食糧も中に置いていたのだけど、昼間の熊の痕跡そして最近読んでいた「羆嵐」という本のせいで神経が過敏になってしまい参った。
熊対策に関しては思うところがあるのでまた後日書きたい。
乾物入り袋飯に春雨スープを食し21時頃には就寝。

4時頃起床して袋飯、フリーズドライのなめこ汁を食してまだ明けきらない6時頃出発する。
気温4度位か、fine trackスキンメッシュシャツ、キャプ2長袖、キャプ4ジップネック、goliteウインドシャツで歩き出す。
すぐ温まるだろうと思ったが風が強くガスで日が出ず思いのほか寒い。

ちなみに今回のパックはGGのMARIPOSA。
すっかり気に入ってしまい、ヘビーローテで傷んできた。
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飛竜権現前にもいくつか張れそうな場所を見つけたけど、写真は載せないでおく。
しかしこのへんは鬱蒼としていて、より気配を強く感じる。
天気が良ければ狼平を通り石尾根に出ようと思っていたけど、今にも降りそうなので三条の湯方面に下りる事にする。
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天気が良ければ左の笠取山方面に上がって、絶景が楽しめるハゲ岩に寄り道する事をお勧めする。

前飛竜までは残雪もなくまさに春山だったけど、ピークを越えた途端に残雪が出てきて凍結している箇所もある。
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アイゼンつけるまでもないだろうと思っていたら、高さ1m程のアイスフォールのようになっている場所があったのでアイゼンをつけた。

時おり雨のちらつく中どんどん下って行きそろそろ三条の湯が見えてくるかと思った所で、トラバース気味の道が崩落している場所に遭遇。
崩れたばかりなのか細かい石がまだコロコロと落ちてきて、20メートル程下まで土砂が流されている。
崩れている幅は3メートル程だけど、とても渡れそうな感じではない。
上の方がまだ通れそうなので藪を登り迂回しようと試みるも手がかりがなく断念。
しかし登ったはいいが下りるの難儀し、半分滑落しながらトレイルに戻る。
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30分程ウロウロして結局まっすぐ渡る事に。
破線部分が正規のルートでその上をトラバースした。
雪渓を渡る要領でステップを切りながら足を出すがズルズルと滑っていき、来た道を戻れば良かったと後悔するがもう戻れない。
右足が落ちる前に左足を出すというアドレナリン全開の状況になった。
最後の一歩で木に飛びついて事無きを得たが、もう一度渡れと言われたら絶対に渡らないしお勧めもしない。
念のため三条の湯の人と奥多摩駅前の交番に報告しておいた。
同じルートを通る予定の人は問い合わせをした方がよいかと。

結局ここを渡るのに1時間ほどかかってしまった。
三条の湯を過ぎるとあとは延々と続く林道歩きとなる。
ピストンは嫌だとこっちを選んだけれど、やはり林道より天平をもう一度堪能して帰れば良かったと後悔するがしかたない。
11時30のバスに乗ろうと林道を走り通すが、勘違いしていて休日は14時30分までないという・・・。
お祭から自販機のある鴨沢まで歩き、読み残したヒグマの本を読み時間をつぶした。
難民のようなハイカー達と共に待ちわびたバスで奥多摩駅まで行き、もえぎの湯でひと風呂あびて帰宅の途についた。

考察

・天平はまたぜひ新緑や紅葉の時期にも訪れたい。
・やはり奥秩父からこのへんの山は静かでおもむきのある山歩きが楽しめる。
・街で陽気が続いても山ではこの時期はまだ冬装備が必要。
・熊の習性をしっかり踏まえたうえでの対策をもっとしっかりしたい。
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by yasler | 2009-03-26 16:18 | 歩記
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